電気圧力鍋は従来の火を使う圧力鍋より安全で簡単に使えるため、ここ数年非常に人気があります。
たくさんのメーカーがさまざまな種類の商品を発売していますが、シンプル・おしゃれな家電で話題の新興メーカー「シロカ」も2017年11月に電気圧力鍋を発売しています。
シロカの電気圧力鍋はカラーも選べてコンパクトで可愛いデザインです。
また、低価格ですが、「圧力調理」「スロー調理」「無水調理」「蒸し調理」「炊飯」「温め直し」と一通りの機能がそろっていて、ボタンを押すだけで手間なく簡単に調理ができます。
この記事ではそんなシロカの電気圧力鍋について性能、使い心地、コスパの面からレビューをしたいと思います。
機能性も良いですが、デザイン性の方をもっと気に入っている人も多いと思います。
シロカの電気圧力鍋の基本情報
シロカの電気圧力鍋は現在6機種あり、以下のようなことができます。
- 圧力調理:
最大圧力は90kPa。最小圧力は60kPa。 - スロークック:
約 85℃のみ。 - 無水調理
- 煮込み調理
- 自動調理:
全14メニュー(無水カレー、カレー、肉じゃが、豚の角煮、いわし煮、ポトフ、白米、玄米、おかゆ、野菜、おこわ、魚介類、肉類、豆類)
※機種によって内容が異なります。
機能性はバツグンに良いとは言えないですが、使い方はいたってシンプルなので誰にでも簡単に使える製品です。
ラインナップ
ラインナップは以下のようになっています。
型番 | 値段 | 容量 | 最高圧力 | 自動 メニュー | スロー調理 有無 |
---|---|---|---|---|---|
SP-4D151 | 約22,000円 | 4.0L | 90kPa | 〇 | 〇 |
SP-4D131 | 約17,000円 | 4.0L | 90kPa | 〇 | × |
SP-D131 | 約14,000円 | 2.0L | 70kPa | 〇 | 〇 |
SP-D121 | 約9,000円 | 2.0L | 70kPa | 〇 | × |
SP-A111 | 約9,500円 | 2.0L | 70kPa | × | × |
SPC-211 | 約8,000円 | 2.0L | 60kPa | 〇 | 〇 |
2.0Lタイプは1人~3人用で、4.0Lは2人~6人用となっています。
自動メニューとは、作りたい料理名を押すだけで自動的にタイムや圧力などを設定してくれる機能です。
SP-D131は圧力調理がメイン(70kPa)、SPC-211は炊飯系がメイン(60kPa)の機種です。
SP-A111は旧機種の入門機で、自動調理機能もなく、相当シンプルな製品です。新機種と価格差もないのでおすすめしません。
全機種それぞれ機能が異なっていますので、各項目にて詳細を記載しております。
デザインと外観・大きさ・重さ
シロカの電気圧力鍋はカラーも豊富でデザインも可愛いのが特徴です。
型番 | サイズ(cm) | 重量 | カラー |
---|---|---|---|
SP-4D151 | 26.5×28.2×28.3 | 4.4kg | ホワイト、レッド、 ブラウン |
SP-4D131 | 26.5×28.2×28.3 | 4.4kg | ホワイト |
SP-D131 | 22×28.8×24.9 | 2.7kg | ホワイト、レッド、 ブラウン、ブラック |
SP-D121 | 22×23.8×24.9 | 2.7kg | ホワイト、レッド |
SP-A111 | 22×26.9×24.9 | 2.7kg | ホワイト |
SPC-211 | 23.5×23.8×25 | 2.7kg | ホワイト |
ひとり暮らしの部屋やシンプルなスタイルの部屋でも、インテリアとしても違和感のないデザインになっています。
カラーがいくつかありますが、どれも主張が強すぎない色で他の家電製品にも合う色だと思います。
容量とおすすめ人数
シロカの電気圧力鍋は、2.0Lモデルと4.0モデルがあります。
型番 | 調理容量 | 満水容量 | 人数 |
---|---|---|---|
SP-4D151 | 2.6L | 4.0L | 2人~6人前 |
SP-4D131 | 2.6L | 4.0L | 2人~6人前 |
SP-D131 | 1.3L | 2.0L | 1人~3人前 |
SP-D121 | 1.3L | 2.0L | 1人~3人前 |
SP-A111 | 1.3L | 2.0L | 1人~3人前 |
SPC-211 | 1.3L | 2.0L | 1人~3人前 |
※シロカの電気圧力鍋公式サイトには、満水容量を呼び容量と表記しています。
電気圧力鍋の満水容量は、小さめサイズが2.0L前後(1~2人用)、大きめサイズが3.0L前後(2~4人用)の製品が一般的です。
シロカの場合、大きめサイズ(SP-4D151・SP-4D131)が4.0L(2人~6人用)あり、一般的な製品よりも少し多めの容量になっています。
他の電気圧力鍋を使って物足りなさを感じた方や、一度に量を多く作りたい人には便利だと思います。
シロカの電気圧力鍋の性能レビュー
シロカの電気圧力鍋には以下の機能があります。
- 圧力調理
- 無水調理
- 蒸し調理
- 炊飯
- スロー調理(低温調理)
- 温め直し
※SP-A111は圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯のみ。
※SP-D121、SP-4D131はスロー調理に対応していません。
①圧力調理
シロカの電気圧力鍋の最高圧力は機種によって60kpa・70kpa・90kpaがあります。
型番 | 最高圧力 |
---|---|
SP-4D151 | 90kPa |
SP-4D131 | 90kPa |
SP-D131 | 70kPa |
SP-D121 | 70kPa |
SP-A111 | 70kPa |
SPC-211 | 60kPa |
電気圧力鍋の一般的な圧力は70kPaですが、シロカの電気圧力鍋も同じくらいの圧力になっています。
また、4.0Lのモデルは90kPaになっているので、時短効果も期待できます。
※圧力が強いほど沸騰した際の鍋の中の温度が高くなるので、短時間で食材を柔らかくすることができる
圧力の時間設定が1秒から可能なので、加圧時間が60秒以下の設定が必要な調理にも向いています。(ピクルスやかぶのそぼろ煮など)
どの電気圧力鍋も同じですが、実際の調理時間は「設定時間」よりも長くなります。
「設定時間」は、鍋の中の圧力が上がってからの調理時間を示しています。圧力が上がるまでの時間や蒸らし時間は、分量が多いほど長くなります。
シロカの電気圧力鍋は、圧力の時間設定が1秒から可能なのでその分調理のレパートリーが増えます。
②無水調理
シロカの電気圧力鍋は、無水調理が可能です。
無水料理では、素材そのものを栄養分を逃す事なく調理する事が出来ます。
シロカの公式サイトにも無水調理のレシピがあるので、無水調理がはじめてでも気軽に挑戦することが出来ます。
無水調理のレシピは全5種類。
- 野菜たっぷりカレー
- あさりの酒蒸し
- ひよこ豆と野菜のスープ
- 鶏肉トマト煮込み
- 鮭ときのこのしょうゆ煮
個人的には、あさりの酒蒸しが材料も少なく1番簡単に作れる料理だと思います。
③蒸し調理
シロカの電気圧力鍋には、蒸し調理も可能です。付属品として蒸し台が全機種についてきます。
- 蒸し鶏
- 茶碗蒸し
- 蒸しパン
- 蒸し温野菜
専用の蒸し台がついてくるので、蒸し料理もすぐに挑戦できます。
④炊飯
シロカの電気圧力鍋の炊飯機能は、白米と玄米に対応しています。それぞれ、予約炊飯が可能です。
最大12時間までの予約設定が可能で、炊飯後は最大12時間まで保温ができます。
個人的には、電気圧力鍋で炊飯をしたお米のもっちり感と甘さが好きです。
⑤スロー調理(スロークック)
シロカの電気圧力鍋はスロー調理が可能です。(SP-D131・SPC-211・SP-4D151 のみ)
約85℃で沸騰させずに調理することで、煮崩れせずに食材をやわらかく調理することができます。じっくりと調理したいおでんなどにもオススメです。
電気圧力鍋│シロカ株式会社
スロー調理は「低温調理」とは違い、設定温度が85℃のみのため、一般的な低温調理レシピが作れない場合があります。
- ローストビーフ(65℃)
- 鶏ささみの昆布しめ(58℃)
- ローストポーク(57℃)
- おでん
- 卵豆腐
- プリン
- 蒸し鶏
スロー調理は、沸騰させてしまうと「す」(細かい気泡)が入ってしまう卵料理や豆腐料理に向いています。
温度が85℃にしか設定できないのは、料理の幅が狭まり少し不便かなと感じます。
ちなみに低温調理ができる電気圧力鍋を比較した記事はこちら。
⑥温め直し
シロカの電気圧力鍋の温め直し機能は、一度冷めてしまった料理をボタン1つでサッと温め直すことが可能です。
温め直し機能は蓋を開けたまま使います。90℃まで温めたあとに、10分間の保温をします。
煮立たせない(100℃にならない)うえに保温も10分なので、火加減をみながら煮込む調理には向いていません。
温め直しが可能な料理を多めに作り置きするのに向いていると思います。
内なべごと冷蔵庫に入れておいて、食べる時に温め直せるのが便利!
シロカの電気圧力鍋の使い勝手レビュー
使い方
シロカの電気圧力鍋は、材料を入れたら作りたいメニューを選択してスタートボタンを押すだけで、手間なし簡単に料理が作れます。
- 無水カレー
- カレー
- 肉じゃが
- 豚の角煮
- さんま煮
- ポトフ
- 白米
- 玄米
- おかゆ
- 野菜
- おこわ
- 魚介類
- 肉類
- 豆類
また、付属のレシピ本には77種類(SP-4D151、SP-4D131)、62種類(SP-D131)、59種類(SP-D121)、56種類(SP-A111)、55種類(SP-C211)のメニューが掲載されているので、気軽に新しい料理にチャレンジすることも出来ます。
シロカの電気圧力鍋のメニューボタンは料理名が表示されるので、どんな方も見やすく使いやすいと思います。
お手入れ
シロカの電気圧力鍋は、フタのまるごと洗いが可能です。
フタの取り外しが可能となっているため、いつでもキレイに保つことができます。
- 内なべ
- 蓋本体
- 圧力切替弁
- 圧力表示ピン/ノズル
- パッキン
お手入れについては、「手入れが簡単!」「洗いやすい!」といった口コミが多く見られました。
また、圧力表示ピンやノズルなどの消耗部品はサポートストアでの購入が可能なので、安心して長い間使用することができます。
シロカの電気圧力鍋を使用する時に注意する点
シロカの電気圧力鍋でとにかく多いのが、「内蓋のパッキンをつけ忘れたまま加圧してしまった」ことによる故障です。
これによって故障した場合は、メーカー保証対象外で修理は有償(5,000円~8,000円程度)のようです。
そのため、「パッキンを付けないと警告音を鳴らしてほしい!」「パッキンを付けなかった場合は、そもそも動作しないようにしてほしい」という声も多かったです。
パッキン付け忘れでの故障以外のユーザーサポートは素晴らしいという口コミも多くみられたので、一刻も早くパッキンによる故障を改善されてほしいですね。
パッキンのつけ忘れを防ぐ工夫が必要ですね…!
シロカの電気圧力鍋の評価と口コミ
シロカの電気圧力鍋はSNSなどでもよく話題になっています。Amazonや楽天でも高評価です。
一番人気の「SP-D131(2.0L)」は、amazonで★3.8。「SP-4D151(4.0L)」は★4.3の評価です。
楽天での評価は★5満点中、SP-D131(2.0L)が★4.5。SP-4D151(4.0L)が★4.63です。
- 「デザインも可愛く、コンパクト」
- 「簡単で手軽に煮込み料理ができる」
- 「料理の出来栄えが最高」
- 「使いやすい」
- 「音が静か」
- 「内蓋のパッキンを忘れたらすぐ壊れる」
- 「予約調理が炊飯しかできない」
圧倒的に高評価の方が多いので、その分安心して購入できますね。
シロカの電気圧力鍋の詳しい口コミはこちら
シロカの電気圧力鍋の価格レビュー
シロカの電気圧力鍋は、圧力調理に加えて「無水調理」「蒸し調理」「スロー調理」までできる電気圧力鍋としては価格が安めです。
型番 | 自動 メニュー | スロー調理 有無 | 容量 | 値段 |
---|---|---|---|---|
SP-4D151 | 〇 | 〇 | 4.0L | 約22,000円 |
SP-4D131 | 〇 | × | 4.0L | 約17,000円 |
SP-D131 | 〇 | 〇 | 2.0L | 約14,000円 |
SP-D121 | 〇 | × | 2.0L | 約9,000円 |
SP-A111 | × | × | 2.0L | 約9,500円 |
SPC-211 | 〇 | 〇 | 2.0L | 約8,000円 |
2.0Lタイプ(1人~3人)では最上位モデルのSP-D131、4.0Lタイプ(2人~6人)のSP-4D151が人気です。
違いは「スロー調理」の有無とメニュー数だけですが、スロー調理はあって損のない機能なので、最上位モデルをおすすめします。
SP-A111は旧機種の入門機で、自動調理機能もなく、相当シンプルな製品です。新機種と価格差もないのでおすすめはしません。
シロカの電気圧力鍋のレビューまとめ
シロカの電気圧力鍋は、機能の割に低コストなのが売りです。1台6役の機能がありますが、それぞれ平均以上の性能です。
使いやすさも備えているため、料理が得意ではない人、とにかく簡単に料理を作りたい人などに向いています。
また、コンパクトで見た目も可愛いのでプレゼントにも喜ばれる製品だと思います。種類やカラーも豊富なため、キッチンに合う電気圧力鍋を選べるというのも魅力です。
※機種によって異なります。
- スロー調理の細かい温度設定
- 圧力の手動設定
- 汁物以外の温め直し
- 炒め
- とにかく安さを重視したい
- 難しい機能はいらない、使いやすさを重視したい
- 家電も自宅の雰囲気に合うものにしたい
コメント