低温調理ができるインスタントポットは4シリーズ(8機種)だけ!

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こんにちは、ひよこ(@hiyo__log)です。

ここ数年で話題になり始めた調理方法、「低温調理」。
最近ではAnovaやBoniqなどの低温調理器が販売され、レストランだけでなく家庭でも低温調理を楽しむ人が増えているようです。

私も低温調理がしたい!と思っていたところ、【インスタントポットというマルチ圧力鍋を使えば、低温調理ができる】という情報をTwitterで見かけました。

ひよこ

え、インスタントポットって、低温調理だけじゃなくて圧力調理も炊飯も、さらに炒めモードもあるの?
調理がこれ一台で完結するなら、洗い物減るしかなり便利!

ちょうど圧力鍋も欲しいと思っていたので、一台で低温調理+圧力調理もできるインスタントポットを買うことを決意。

しかし調べてみると、低温調理が出来るのは全24種類(海外版+日本版)中、わずか8機種だけなんです!(2019年12月現在)

本記事では低温調理ができるインスタントポットの種類や特徴を詳しく解説しています。

『インスタントポットで低温調理もしたい!』という方はぜひ参考にしてみてください。

『そもそもインスタントポットって何?』『全機種の概要を知りたい』という方は、こちらの記事もあわせて見てみてください。

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目次

低温調理とインスタントポットについて

「インスタントポット」はアメリカやカナダで大人気の「マルチ電気圧力鍋」です。

7,000円~20,000円程度の値段で、「圧力調理」はもちろん、「炊飯」「肉料理」「煮込み料理」「スープ」「ケーキ」「滅菌」「低温調理」など様々な機能がついています。
また電気式なので火を使わないため、「ほったらかし調理」も出来ます。

低温調理とは?

低温調理は食材をフリーザーバッグやナイロン袋などに入れて密閉し、それを湯煎して加熱する調理法です。40℃台から60℃台くらいの比較的低温で加熱することが多いため、低温調理と呼ばれています。

例えばお肉は火を通しすぎると硬くパサパサになってしまいますが、低温調理したお肉は、柔らかくしっとり仕上がります。

自宅で簡単にローストビーフやチャーシューが作れたり、コンビニで買う半額以下の値段でコンビニより美味しいサラダチキンが作れたりするので、最近は日本でも話題になっています。

専用の低温調理器(AnovaやBoniqなど)との違い

ANOVAやBoniqなどの低温調理器は、お鍋に大きな棒(低温調理器)を入れて、その棒が温度調整をしてくれます。
一方、インスタントポットはお鍋自体が低温調理器になるイメージです。

スロークッカーとの違い

スロークッカーとは、電力を用いて加熱する鍋の形をした調理家電のことです。沸騰する直前の温度で食材をゆっくりと煮込むので、手間をかけずにとろ火調理ができるのが特徴です。

カレー、煮物など、時間をかけて調理すると味が染み、崩れにくいものが向いています。

「スロークッカー」も「低温調理器」も弱い火力でゆっくり調理するのは同じですが、「低温調理器」は0.5℃単位、1℃単位で温度を自由に設定できるので、ローストビーフやコンフィなど、数℃の温度設定が出来を大きく左右する料理に適しています。

インスタントポットには全機種「スロークッカー」機能が付いていますが、この機能では細かい温度設定ができないので、低温調理はできません。

インスタントポットのサイズ

インスタントポットは3サイズあります (3/6/8Quart) 。

Quart(クォート)というとイメージしづらいかもしれませんが、1Quartは約1リットルです。※1Quart=約0.95L

日本で言うと

  • 3Quart/mini(=約3リットル):1~4人用
    5.5合炊きの炊飯器くらいの大きさ
  • 6Quart (=約6リットル) :5~7人用
    1升炊きの炊飯器くらいの大きさ
  • 8Quart (=約8リットル) :8人~10人用
    1升5合炊きの業務用炊飯ジャーくらいの大きさ

だと思ってください。

低温調理ができるインスタントポットは海外版の4シリーズ(8機種)だけ

一定の温度に保つ必要のある低温調理ですが、それができるインスタントポットは海外版の4シリーズ(8機種)のみとなります(2019年12月現在)。

日本版のインスタントポットでは低温調理はできません。

【注意】海外版は変圧器が必要です

海外版のインスタントポットは電圧が120Vです。日本は100Vなので、海外版を使用する際には変圧器が必要になります。

※2020年1月6日追記※
「海外モデルのDuo Evo Plus 6Quartを日本100V(60hz)で使っていますが、変圧器がなくても特に問題なく調理できています」というコメントをいただきました!
変圧器無しでも海外版を日本で使用できるかもしれません。※あくまで自己責任でお願いします

また、インスタントポットは消費電力が大きい(700w~1200w)ので、このワット数に対応した変圧器を買うとなると結構良いお値段します…。(1500wまで対応できる変圧器だと、安くて8,000円程度)
※インスタントポットの消費電力は、3Quart:700w、6Quart:1000w、8Quart:1200w

『低温調理したいけど、変圧器を使うのは面倒…』という方は、インスタントポットではなく低温調理器を買うのをお勧めします。

インスタントポットの低温調理機能は2種類あります

インスタントポットで低温調理をするには、「ウルトラ」機能と「Sous Vide」機能のどちらかを使用します。

ウルトラ機能

Ultraシリーズ

圧力の有無や温度(40~98°Cの範囲で1℃単位)、調理時間などを自由にカスタマイズできる機能
低温調理は60℃前後で数時間一定の温度を保つレシピが多いので、このUltra機能があればたくさんの低温調理を楽しむことができます。
ちなみに時間は0:00~99:50の範囲で設定でき、さらに予約も可能です。


Sous Vide機能

Duo Plusシリーズ、 Duo Evo Plus シリーズ、 Duo SV 
※Duo Plusは「Soue Vide機能」がある機種とない機種があるようなので注意

真空密封された食品を一定の温度(25〜90°C)に保てる機能。Sous Videとは「真空調理」という意味。
そもそも「低温調理」という言葉は日本独特な表現で、世界では「低温調理」のことをスーヴィード(Sous Vide)といいます。

①Ultraシリーズ

現在販売されているインスタントポットでは最上位のモデルです。
3Quartという小さいサイズで低温調理ができるのは、全シリーズの中でもこの「Ultra Mini (3 Quart)」だけです。

サイズによって自動調理プログラム数が異なります。

【機能(10-in-1)】

圧力調理、炒めもの、炊飯、蒸し料理、スロークック、ヨーグルト、保温、滅菌、ケーキ、ウルトラ

【自動調理プログラム数】

Ultra Mini:14個
「スープ/だし汁」「肉料理/シチュー」「豆料理」「卵」「炒めもの」「炊飯」「おかゆ」「蒸し料理」「圧力調理」「ヨーグルト」「保温」「スロークック」「滅菌」「ウルトラ」

Ultra 60、Ultra 80:16個
上記に「マルチグレイン」「ケーキ」機能が追加

【サイズ比較】

【Ultra Mini(3Quart)】1~4人用

サイズは幅29cm x奥行25.5cm x 高さ28.5cm。

【Ultra 60(6Quart)】5~7人用

サイズは幅33cm x 奥行31cm x 高さ32cm。

【Ultra 80(8Quart)】8~10人用

サイズは幅37.6 cmx 奥行33.8cm x 高さ36.1cm。

ひよこ

我が家でもこのインスタントポットのUltraを愛用中!
温度は40~98°C、時間は0:00~99:50の範囲で設定できるので、どんな低温調理メニューにも対応できます。

② Duo Plusシリーズ

※Duo Plusは「Soue Vide機能」がある機種とない機種があるようなので注意

「低温調理」の他に「滅菌」や「ケーキ」機能がある、10-in-1モデル。
低温調理が出来るのは6Quartと8Quartサイズだけで、「Duo Plus  mini」は低温調理はできません。

【機能(10-in-1)】

圧力調理、炒めもの、炊飯、蒸し料理、スロークック、ヨーグルト、保温、滅菌、ケーキ、Sous Vide

【自動調理プログラム数】

Duo Plus 60、80:15個 
「スープ/だし汁」「肉料理/シチュー」「炒めもの」「炊飯」「おかゆ」「蒸し料理」「圧力調理」「ヨーグルト」「保温」「スロークック」「ケーキ」「卵」「滅菌」「Sous Vide」「豆料理/穀物」

【サイズ比較】

【Duo Plus 60(6Quart)】5~7人用

サイズは幅33.5cm x 奥行31cm x 高さ33cm。

【Duo Plus 80(8Quart)】8~10人用

サイズは幅37.6 cmx 奥行34.3cm x 高さ36.8cm。

③ Duo Evo Plus シリーズ

Duoシリーズの進化版で9-in-1。Duoから20以上の機能が拡張され、ディスプレイも大きくなっています。

他のシリーズとは違い、「スープ/だし汁」「肉料理/シチュー」という自動調理プログラムがない代わりに、「ベイク」というブラウニーやバナナブレッドなどに適したプログラムがついています。


【機能(9-in-1)】

圧力調理、炒めもの、炊飯、蒸し料理、スロークック、ヨーグルト、保温、ケーキ、Sous Vide

【自動調理プログラム数】

Duo Evo Plus 6、8 Quart:9個
「炒めもの」「炊飯/穀物」「蒸し料理」「圧力調理」「ヨーグルト」「保温」「スロークック」「ベイク」「Sous Vide」

【サイズ比較】

【Duo Evo Plus 6Quart 】5~7人用

サイズは幅33.1cm x 奥行32.2cm x 高さ32.5cm。

Duo Evo Plus 8Quart 】8~10人用

サイズは幅36.5cmx 奥行35.3cm x 高さ36cm。

④ Duo SV 

低温調理ができるインスタントポットの中では最安値の9-in-1モデルです。アメリカでは公式サイトでの販売はなく、コストコで販売されています。

【機能(9-in-1)】

圧力調理、炒めもの、炊飯、蒸し料理、スロークック、ヨーグルト、保温、穀物、Sous Vide

【自動調理プログラム数】

Duo SV:13個
「スープ/だし汁」「肉料理/シチュー」「豆料理」「炒めもの」「炊飯」「おかゆ」「蒸し料理」「圧力調理」「ヨーグルト」「保温」「スロークック」「マルチグレイン」「Sous Vide」

【サイズ】

【Duo SV 6Quart 】5~7人用

サイズは幅34cm x 奥行31cm x 高さ31.7cm。

低温調理が出来る4シリーズ(8機種)の比較表

低温調理が出来るインスタントポット、4シリーズ(8機種)の違いを表にまとめてみました。

機能の比較

製品名 定価(米ドル) 機能 共通7機能 滅菌 ケーキ 穀物
Ultra Mini(3Quart)
Ultra 60(6Quart)
Ultra 80(8Quart)
$119.95
$149.95
$179.95
10-in-1
  • 炒めもの
  • 炊飯
  • 蒸し料理
  • 圧力調理
  • スロークック
  • ヨーグルト
  • 保温
Duo Plus 60(6Quart)
Duo Plus 80(8Quart)
$129.95
$159.95
10-in-1
Duo Evo Plus 6Quart
Duo Evo Plus 8Quart
$119.95
$139.95
9-in-1
Duo SV 6 Quart $89.99(コストコ) 9-in-1

※Duo Plusは「Soue Vide機能」がある機種とない機種があるようなので注意

自動調理プログラムの比較

製品自動調理
プログラム
共通7機能スープ/
だし汁
肉料理/
シチュー
おかゆ豆料理滅菌ケーキマルチ
グレイン
SousVideベイクウルトラ
Ultra Mini14圧力調理
炊飯
蒸し料理
スロークック
炒め物/再加熱
保温
ヨーグルト
Ultra 60
Ultra 80
16
Duo Plus 60
Duo Plus 80
15
Duo Evo Plus
(6Quart/8Quart)
9
Duo SV 6 Quart13

※「Sous Vide」と「ウルトラ」が低温調理ができる自動調理プログラムです

※「Duo Evo Plus 6Quart/8Quart」は自動調理プログラムに「マルチグレイン」ではなく、「Rice/Grain」が付いています

個人的には「Ultra Mini/60」が欲しいと思っています。
「Duo Evo Plus」は機能が少なく、「Duo SV 6 Quart」はコストコ会員ではないので購入できません。
サイズ面では、我が家は2人暮らしなので8クォートは大きすぎると思います。

低温調理が出来るインスタントポットはどこで買える?

日本版のインスタントポットでは低温調理は出来ません。
そのため、海外版のインスタントポットを購入する必要があります。

アメリカなどに行った際に購入するのも良いですが、すぐに欲しいのであればAmazonなどのネット通販で購入することをお勧めします。

安さ重視ならアメリカのAmazonがおすすめです。日本への配送だと送料が4,000円くらいかかってしまいますが、送料を加算しても日本円で2万円以下。anovaやBoniqなどの低温調理器の方が高いです。

カナダのAmazonでも販売はされていますが、日本は配送対象外でした。

アメリカのAmazonはこちら

Amazonなら頻繁にセールをしているので、安い時は30%オフくらいで購入できますよ!

『わざわざ海外のAmazonにアカウント登録して購入するのはめんどくさい!』という方は、割高ですが楽天や日本のAmazonで並行輸入品として購入できます。

ちなみに「Duo SV 6 Quart」だけは公式サイトやamazonでは販売しておらず、コストコでの販売となっています。

『低温調理はしたいけど、変圧器を使ってまでわざわざ海外製品を使うのは嫌!』という方は、anovaやBoniqなどの低温調理に特化した別製品を買うのもアリかもしれません。

おわりに

インスタントポットは全部で24機種ありますが、低温調理が出来るのは4シリーズ(8機種)だけです。

低温調理が出来れば、お家で簡単にローストビーフやチャーシュー、サラダチキンが作れたりと、料理の幅がぐんっと広がると思います。

しかし低温調理ができるインスタントポットはまだ海外版しかありません。(2019年12月現在)

  • 変圧器を使って海外製品を使うことに抵抗がない
  • 英語表記でも大丈夫!
  • アメリカやグアム(電圧が120vの国)に住んでいる

という方は、低温調理だけでなく「圧力調理」「炊飯」「炒め物」「蒸し料理」「スロークック」「滅菌」など様々な機能がついているインスタントポットはめちゃくちゃおすすめです!

低温調理が出来るインスタントポット
※ リンクをクリックすると、それぞれの説明箇所に戻ります

日本のインスタントポットについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 海外モデルのDuo Evo Plus 6 Quartを日本100V(60hz)で使っていますが、変圧器がなくても特に問題なく調理できていますよ。

    • コメントありがとうございます。海外モデルだと変圧器がマストだと思っていました!貴重な情報ありがとうございました!

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